今や、生活していくうえで必要になている自動車。そんな自動車ですが、出先などでタイヤがパンク・バースト(破裂)してしまった人も多いと思います。

路面と接するタイヤは消耗品であり、適度なタイミングで交換しないと、燃費の悪化やバースト(破裂)を招く原因になります。

そこで、今回まるブログでは、タイヤの交換時期の目安・走行距離の目安を紹介していきます。

タイヤの交換時期の目安

車 タイヤ交換 に対する画像結果

タイヤは、走行することでだんだんと摩耗していきます。また、走行時のカーブの頻度や停車時の摩擦の程度など、使用環境や車体の保管条件によって、その寿命は変わっていきます。

タイヤの摩耗の程度はどのように知ることができるのか。

タイヤの溝の深さには法定基準がある

タイヤの溝はいずれの部分においても1.6mm以上と道路運送車両法の保安基準により定められています。

その深さがどこか一部でも1.6mm未満になったものは整備不良として、車検を通すことができません。

摩耗の程度はスリップサインと呼ばれる箇所を確認することによって知ることができます。

スリップサインのチェック方法

タイヤの側面に描かれた三角マーク(△印)の延長線上にある溝の奥に、ゴムが盛り上がった部分があります。これが「スリップサイン」です。

スリップサインはタイヤの全周に複数設置されています。

タイヤの摩耗が進行することで、やがてタイヤが地面と接触する「トレッド面」と「スリップサイン」とが同じ高さになります。

一か所でもスリップサインが浮き出ているということは、タイヤの溝が1.6mm未満にまですり減ったことを意味します。
この状態が、一刻も早くタイヤを交換すべきタイミングを示すサインです。

タイヤに刻まれている製造年週の見方

タイヤには消費期限があります。

一般に、タイヤの寿命は最長でも製造から10年程度が目安とされています。しかし、タイヤメーカーは使用開始後4~5年での交換を推奨しています。

たとえ溝が十分にあり、ひび割れが無かったとしても、さまざまな要因によって目に見えないゴムの劣化が進行している場合もありえます。

タイヤの消費期限を知るためには、製造された時期を知ることがひとつの基準になります。製造年週もスリップサインとおなじく、タイヤの側面に書かれています。

上の写真の、赤丸の箇所にご注目ください。これが製造年週を表す数字です。

J以降の4桁の数字のうち、最初の2桁の数字43が週を、11が年を示しています。つまり、このタイヤは2011年43週目(=10月下旬)に製造されたことを意味しています。

交換時期の目安は早めが安心

スリップサインが現れる1.6mmは、道路交通法で定められた最下限の数値です。

実際には、タイヤの残り溝が3mm程度あったとしても、雨天時の高速走行ではタイヤのグリップ力は極度に落ち込み、制動距離が大きく伸びてしまうことが報告されています。

走行距離の目安

一般にタイヤは4万キロメートルの走行距離に耐えうると考えられています。

また、目安として5,000kmの走行で1mmほどタイヤが摩耗するともいわれています。

新品のタイヤの溝は約8mm程度でつくられていますから、32,000kmほどの走行でタイヤの溝は1.6mmになる計算です。

タイヤ交換のタイミングは?

タイヤのスリップサインや走行距離、タイヤの製造年月日などは、タイヤ交換時期の目安となる重要なポイントです。

さらにタイヤ交換時期のタイミングとしては、季節の変わり目にもあります。
夏タイヤから冬タイヤへ、あるいはその逆の場合も、タイヤの状態を確認するのに適した良い機会となります。

夏タイヤと冬タイヤの交換時期

夏タイヤから冬タイヤへの変換は、雪が降り始める少し前のタイミングが最適です。

例年の初雪は北海道で10月下旬、東北甲信越で11月上旬、降雪地方ではその少し前の10月~11月、その他の地域では12月~1月が交換時期の目安となります。

また、冬タイヤから夏タイヤへの交換は、春の訪れである3月が適切といえるでしょう。

タイヤを長持ちさせるには?

タイヤは、消費期限がある消耗品です。

しかし、損傷や摩耗に気づくのは簡単ではありません。突発的に発生する問題に備えてタイヤを長持ちさせるためにも、スペアタイヤも含め、すべてのタイヤを定期的に点検する必要があります。

空気圧のチェック

タイヤの状態を点検する方法のひとつに、タイヤの空気圧チェックがあります。
タイヤの空気圧バランスが悪い場合、偏摩耗の原因となり、タイヤの劣化を早めてしまいます。

空気圧が高い場合

空気圧が高い状態で走行するとタイヤが直進するときの安定性が悪化し、偏摩耗の原因になります。同時にバースト(破裂)の危険性も高まります。

空気圧が低い場合

空気圧が低くなった状態で走行するのも危険です。走行の安定性が損なわれてハンドルがとられたり、タイヤの接地面積の肥大により回転への抵抗が大きくなったりすることから燃費も悪化します。

空気圧とタイヤの寿命

タイヤのバルブやバルブキャップ、あるいはホイールの不具合などによる空気漏れなどにより、タイヤの空気圧は変化します。

また、何の損傷も見られなくても、最大で毎月10kPa程度は空気圧が自然に下がります。

適正な空気圧(指定空気圧)より20%低い状態で走行したタイヤは、その寿命も20%短くなるともいわれています。
普段から指定空気圧を保つよう心がけましょう。

タイヤローテーションで摩耗を均一にする

車の重量や運転の仕方、あるいは路面状況によって、タイヤにかかる負担は変わります。

また、駆動輪と遊輪、操舵輪など、装着位置によって受ける力が異なります。

場合によっては片側だけが極端に摩耗したりするなど、タイヤはまんべんなくすり減るのではなく、偏ったすり減り方をします。
この摩耗のくせを均一化するため位置交換が不可欠です。

まとめ

車を所有されている方は、日常的にタイヤのチェックをして、早めの交換し安全な運転を心がけてください。